朝晩は少しずつ涼しくなってきましたが、日中はまだ夏のような暑さが残りますね。こうした季節の変わり目は、気づかないうちに「夏の疲れ」が体に残っていることがあります。
私自身も、この夏は暑さでウォーキングをサボり気味でしたが、ようやく復活させたいと思えるようになりました。また、夏に浴びた紫外線の影響が気になるので、肌や髪のケアも意識して続けています。
こうした習慣は一見バラバラに見えますが、実は「骨と美容の健康」をつなぐ大切なポイントでもあります。今回は研究報告も踏まえながら、“夏の疲れを秋に持ち越さないリカバリー法”をご紹介します。
夏の疲れが秋に出やすい理由
- 自律神経の乱れ:冷房や昼夜の気温差でバランスを崩しやすい
- 栄養の偏り:冷たい飲み物や麺類に頼り、栄養が不足しがち
- 紫外線ダメージ:夏に浴びた紫外線が、秋以降の乾燥・くすみ・髪のパサつきとして現れる
美容と体調はもちろん、骨の健康にも影響すると考えられています。
骨ホルモン・オステオカルシンと体のリズム
骨は体を支えるだけでなく、ホルモンを分泌する「臓器」としても注目されています。そのひとつが「オステオカルシン」です。
研究では、オステオカルシンが
- 体のエネルギー代謝を整える可能性
- 体重や血糖のバランスに関わっている可能性
などが示されています。まだ研究の途中で、すべてが明らかになっているわけではありませんが、「骨を元気に保つことが全身の調子や美容にもつながる」ということが少しずつわかってきています。
今日からできる“骨と美容”リカバリー法
1. 睡眠の質を高める
- 照明を落とし、スマホを控えてから眠る
- 軽いストレッチでリラックスしてから眠る
2. 運動を再開する
- 朝晩の涼しい時間にウォーキングを取り入れる
- かかと落とし運動など、骨を刺激するシンプルな運動も◎
3. 紫外線ダメージをリカバリーする
- 夏に受けた紫外線は、秋以降に肌・髪の乾燥や老け見えにつながりやすい
- 保湿やヘアケアをしっかりして、若々しさを保ちましょう
まとめ
季節の変わり目は、夏の疲れや紫外線ダメージが一気に出やすい時期です。
骨ホルモン・オステオカルシンは代謝や体調に関わる可能性が研究で示されており、骨を意識した生活習慣は「美容」と「健康」の両方を支えるポイントになります。
ウォーキングやスキンケア、ヘアケアなど、自分にできることから取り入れて、夏の疲れをリセットしながら秋を健やかに過ごしましょう。

📚 参考文献
- Booth SL, Centi A, Gundberg C, et al. The role of osteocalcin in human glucose metabolism. 2012. PMC
- Hu WW, Ke YH, He JW, Fu WZ, Liu YJ, et al. (2014). Serum osteocalcin levels are inversely associated with plasma glucose and body mass index in healthy Chinese women. Acta Pharmacologica Sinica, 35, 1521–1526. Nature
- Lei H, et al. (2022). Association between serum osteocalcin and markers of glucose metabolism and metabolic syndrome in Type 2 diabetes. BMC Endocrine Disorders. BMC
- Lin X, et al. (2018). Undercarboxylated Osteocalcin: Experimental and Human Evidence. Nutrients. MDPI