飽きることを繰り返してきました
ずっと自分自身のことを「飽きっぽい」性格だと思っていました。過去を振り返ってみますと、いろいろなことに興味は持ちますが、継続できなかったことが数多くありました。
ダイエットや運動を飽きずにやっていれば、病気になるリスクも少なかっただろうと思いますし、趣味のギターももっと練習していれば、もう少しうまくなっていたと思います。
それにしても、なぜ好きで目標を持って始めたことに「飽きる」のでしょうか。
そこで、「飽きる」とはどういうことなのか、これを理解すれば、飽きやすいという性格を変えることができるかもしれないと考えました。
まず、「飽きる」ということを実感した過去の出来事を振り返ってみます。
最初に「飽きっぽい」ことを自覚したのは小学生の頃です。
正月にお年玉を貰うと、まず行動することがプラモデル購入でした。親戚が町で唯一の本屋を営んでいたのですが、そこにプラモデルも置いてありました。それで、日頃から欲しいプラモデルのリストは頭にありました。
プラモデルはいろいろな種類がありましたが、動くものが好きでしたので、戦艦や戦車や自動車や怪獣などが好みのジャンルでした。

お年玉を握りしめ、プラモデルの箱が積まれた棚の前に立った私は、あっという間にプラモデルの夢の中に突入するのでした。
周りに影響されやすい性格でしたので、いつも友達が持っていたプラモデルに感化されていました。
友達がゴジラを持っていたならガメラを買い、友達がアメリカの戦車を持っていたらドイツの戦車というように、単純な動機でプラモデルを選んでいたように思います。
プラモデル作製に関しては、とにかくせっかちでした。早く動かしたいという欲望から、急いで作るのでよく失敗していたように思います。
一番多かった失敗は、接着剤を使う作業でした。部品同士を接着するために、セメダインという接着剤を使うのですが、使い方が未熟なため、はみ出したり他の部分に付いたりして仕上がりが汚くなっていました。
このようにプラモデルの仕上がりが自分の理想からどんどん離れていくと同時に、情熱もどんどん低下していくのです。
どうにか最後まで作って動かすことでひとまず満足した後は、更に情熱が低下していき、1週間後には完全に「飽きてる」という状況になっていました。
こういうことを小学校4年生ぐらいまで繰り返し、さすがに「これはマズイな」と思い、プラモデルの衝動買いから卒業しました。

プラモデルからは卒業しましたが、その後の少年時代もいろいろなものに夢中になってはすぐに飽きていくということを繰り返していました。
そうやっていろいろな面の「飽きる」を改善することなく何十年間も過ごしてきましたが、ようやく最近「飽きる」の原因が分かってきました。
あくまでも私の場合なので、皆様には、当てはまらないかもしれませんが、ご参考になれば嬉しいです。
興味を持つとすぐに買ってしまっていた本
まず、私の「飽きる」ことの原因は、何にでもすぐ興味を持ってしまう気の多さにありました。
その典型が自己啓発本でしょう。テレビやネットで紹介されたものに興味を持ってしまい、すぐに購入してしまいます。
まずは読み始めます。最初の10ページ程は読むのですが、自分の心が熱くならないのでひとまず休憩します。そうなると、ほとんどの本がそれで終了ということになってしまうのです。
同じような理由で、多くの本を購入しては終了ということを繰り返してきました。
このサイクルを解決したのが、断捨離でした。たくさんの興味が湧いた事柄の中で、今でも興味を持つことを保てているものは本当に自分が求めているものであるとして残しておき、それ以外の本は全て手放しました。
手元に残った本は、宇宙や物理の本、健康の本、ギターの本、釣りの本だけでした。
この断捨離以降は、啓発の類の本は一冊も購入していません。
私の「飽きる」は、断捨離によって改善されました。何十年間も飽きなかったものだけを残しましたので、飽きることがないのは当然と言えば当然です。
また、すぐ興味を持つということも改善されました。
断捨離によって、物が物を呼ぶという悪循環から解放されたのです。

健康法も断捨離して本当に自分に必要なものを
次は、健康に関して意識した食事や運動を継続できるようになった方法です。
以前は、ダイエットや健康に関しても典型的な3日坊主と言える状況でした。
この原因も、啓発本と同じような方法で解決に向かいました。
健康に関して実行する項目の断捨離です。
必要ないと思うことは断捨離して、オステオカルシンサプリメントを開発するために勉強してきた骨と神経と筋肉に関して、良いと思えることだけを継続して取り入れるようにしました。
この絞り方は無謀なように見えますが、ここを中心に考えることで知識が深まり関連性も理解できるようになりました。知識が深まることによって心の中に納得感が定着しました。この納得感が「飽きる」を心から除外して、「継続」に向かわせることになりました。
継続することで効果が実感できるようになり、更に継続に繋がるという肯定的な循環になっていったのです。
これを実行してから間もなく体重は5kg減少し、骨量や筋肉量は増加しました。その計測は体組織計で確認しています。
骨と神経と筋肉に集中することで意識していない内臓脂肪も減少し、疲れも残らないようになりなりました。質のよい睡眠も得られるようになり、健康に関してもポジティブに考えられるようになりました。
このように健康に関して意識を向ける対象を絞ることで、集中して実践でき継続も可能になりました。さらに、絞った対象が改善していくことにより、その改善が他の部分にも広がっていったと思います。
もし、以前のように番組毎に影響を受けて、食材でもサプリメントでも右往左往していたならまだ成果を出せずにいたと思います。
まず、興味を継続できるものを確認して、その他のことは断捨離をし、後は残したものに集中することで成果が出やすくなりました。成果が出ると更に意欲が湧くので継続が生れていきます。
自分は「飽きっぽい」性格の人間だと思っていましたが、集中して継続する毎日を過ごしているうちに「飽きる」自分が居なくなったことに気付きました。
この年になって初めて、断捨離と集中が継続を生み成果に繋がることを学ばさせていただきました。
